2022年12月3日

バルセロナ、初めてのスペイン





毎年夏休み明けに次男と行く小旅行、2020年と21年はコロナで考えもしなかったけれど、今年はウィズ・コロナ、観光も賑わっているようす。マスクの義務もなくなりグリーンパスも不要とあらば出かけても良いんじゃないかという気にもなる。問題は高齢の母。すると「3日くらいならみていてやる」と夫が言ってくれた。なんとできた夫でしょう!日本語もかたことならできるし、食事もなんとかなりそう(多少準備はしておくけれど)、ということでいざ!

最初はパリを計画していた。パリを知らない次男にルーブルをみせてやりたいという思いがあった。でも、3日ではいかにも短かすぎる。そこで思いついたのがバルセロナだ。実はスペインはまだ行ったことがない。

空港はコロナ前と同じような賑わいでチェックインも荷物検査もスムーズ。観光は確実に回復していた。唯一マスク着用を求められたのはバルセロナの空港から出るバスのみ。

ホテルは中心部のカタルニア広場に面していて、交通の便や旧・新市街へのアクセスは抜群だった。到着早々旧市街のランブラス通りにあるボケリア市場へ繰り出し、パエリア・バルで本場のパエリアとイベリコ・ハムをいただく。


具材はこの上なく新鮮。お昼どきの市場はバルでお酒を片手にタパスを楽しむひとたちでいっぱいだった。

その後、王の広場(プラサ・デル・レイ)からゴシック地区のカテドラル、カタルニア音楽堂など、旧市街の雰囲気を味わう。


















2日目は、カタルニア広場に面した老舗のカフェで朝食。クロワッサンもデニッシュも、ドーナッツも、申し分ないお味。朝食の後は、お待ちかねのサクラダ・ファミリア。この日は道路規制があってタクシーは使えず、地下鉄で。地下鉄を出ると目の前に聳え立つ世界遺産に思わず歓喜の声を上げる。



オンラインで入場券を予約し小一時間待機する。世界遺産に指定されている『生誕のファサード』と裏側の『受難のファサード』のあまりの作風の違いに違和感を感じつつも、壮大なガウディのプロジェクトにはただただ敬服。完成が待ち遠しい。




サグラダ・ファミリアからカサ・ミラまでは歩いてみることにした。カサ・ミラのあるガルシア通りはバルセロナきっての優雅な通りで、パリでいうならシャンゼリゼ、東京なら銀座といったところ。高級ブテイックが入っている建築物も芸術的だ。






お昼は老舗のセルヴェセリア・カタラーナというタパスのお店で。予約受付しないお店なのでときには行列ができることもあるのだとか。数種類のタパスと白ワインで堪能、その後、グラシア通りをぶらぶらしてカタルニア広場へ。





夜はプラサ・デル・レイに面したこれもまた老舗のラス・キンセ・ニッツでパエリアのパスタ版(フィデウア)をいただく。かつてブエノスアイレス時代に、カタルニアの友だちがご馳走してくれたことがあったのだが、なんとも美味しくて忘れられない味、もしかしたら彼女の作ったフィデウアの方が上だったかも。






3日目は生憎の冷雨、グエル公園はあきらめてサン・アントニという市場を見学することに。ところが、日曜日は漁をしないので月曜日は魚屋は閉まっていて、これはイタリアでも同じなのでうっかりしていた。活気もなく静かな市場・・・驚くべきは、その清潔さと整然と並べられた食品。日本のデパ地下のゴンドラを上回っている。



早々にカタルニア広場に戻り、出発までエル・コルテス・イングレスというデパートで時間をつぶすことにした。最上階のカフェテリアはガラス張りでバルセロナの街を一望にできる。ここでもパエリア(そんなに好きなの?)とスパニッシュ・オムレツ、イベリコ・ハムのコロッケをいただく。

よく歩き、よく食べ、よく観察した凝縮の3日間。今度はサグラダ・ファミリアが完成してからかな。