2018年10月18日

ニューヨーク⑥世界はひとつ Viaggio a New York






お天気は二日と続かずまたもや曇天、かなり冷え込んでいます。こんな日はまた美術館、ということでMOMAへ。ちなみに金曜日の午後4時から8時は入場無料。ありがたいことにユニクロが払ってくれるそうです。




絵といえば、わたしには、このマンハッタンの57thでギャラリーを営む叔母がいました。幼少からずっと憧れのひとだった叔母、いつかきっとニューヨークに遊びに行こうと思い続けていました。が、どういうわけかヨーロッパの方に目先が向いてしまって・・そうこうしているうちに叔母も他界。


今回の宿泊先は偶然にもギャラリーから目と鼻の先、何度もその前を通りました。叔母といろんな話をしたかったなあ・・彼女はわたしの永遠のアイドルです。


MOMAは印象派が良かったです。さらっと鑑賞し、次はグランド・セントラル・ターミナルへ。プラットホームの数44、1871年開業、世界最大の駅。さすがアメリカ、スケールが違います。東京駅と姉妹提携もしているのだそう。

この古い古い駅舎のフード・コートでランチをしていたら急にワン・ワールド・センターに行きたくなって(新しく更新されたところというのはエネルギーがある)ダウンタウンへ向かいました。

ワン・ワールドの入口前は長蛇の列、でも、比較的スムースに入れました。問題はその後のセキュリティ・チェック。かなり時間がかかります。

今回、フェリーで自由の女神を眺めようか、それともエンパイア・ステートビルにしようか、ロックフェラ―・センターにしようか、迷いましたが、結局ワン・ワールドにして良かった。911の跡地というだけでも考えさせられることは多く、平和の祈りを捧げたいと思いました。
















地上に下りるとそこは白一色。地下鉄の駅に向かって歩いて行くと巨大なドームが待ち受けていました。「オキュルス」というのはラテン語かな、イタリア語だと眼科のことをオクリスタというのできっと目という意味なのでしょう。






天井の透かしからはまっすぐに聳え立つワン・ワールド・センターが見えます。卵とか、母胎とか、そんなもののなかにいるような感じがして、世界はひとつ、ひとつだったしこれからもひとつであり続けるという永遠回帰の物語、オキュリスはその観察者ということでしょうか。

最後の夜は、コロンバス・サークルにあるDizzy's Jazz Clubを予約しました。セントラル・パークの夜景が見渡せる素敵なところです。受付はジャズ・クラブには珍しく朝から開いています。観光客が多いからかも知れません。ちなみに、ここは学割がききます!

雰囲気もお料理も言うことなし、演奏にも期待が膨らみます。が、ん?なんか違うぞ(笑)ギターが歌っちゃって、もちろんそういうのもありだけど、音程ずれてるし。音合わせしてないっぽい。そこに、まさかの踊り子さんの登場!最後はお客さんにチークダンスを躍らせるという宴会のノリ、観光客へのサービスでしょうか?(笑)それでもニューヨーク最後の夜をジャズで満喫することができて大満足です! 






2018年10月17日

ニューヨーク⑤ハリケーン一過、快晴のブルックリン橋 Viaggio a New York






ハリケーンの後は気温が一気に下がるということだったので、橋の上で凍えないように、この日はしっかり着込んで出かけました。地下鉄でブルックリン橋のたもとのシティ・ホール駅まで南下、久しぶりの晴れとあってひとでいっぱいです。





橋の上から見る川もひっくるめてのマンハッタンはいかにもニューヨークっぽく、それまで思い描いていたイメージがまさに再現された感じです。

吊り橋は全長2km弱ですが渡りはじめて下り終わるまでの長さはもっとあったかも。






せっかくなのでお昼はブルックリンでとることにして、地元のひとで賑わうダイナーに入ってみました。マンハッタンとは違う空気感、少しばかりゆったりした気分になれるのは、川ひとつ隔てたから?

帰りはユニオン・スクェアで下りてぶらぶら。ハロウィーンの飾りつけがもうはじまっていて、とても活気のある地区でした。



夜は、バードランドのジャズです。藤岡さんに予約から並び方までご教示いただきもう怖いものなし(笑)電話予約をしておいて早めに出かけました。一番ノリかと思いきや先客あり。それでもかぶりつきの良い席に座らせてもらって大満足!


ブルックリン橋で冷たい風にあたったからかビール一杯(ブルックリン・ラガー、甘くて美味しい!)で睡魔に襲われかけましたが、迫力の演奏でそれも吹っ飛びました。

バードランドといえば、遠いむかしにマンハッタン・トランスファーの歌をよく聴いたもの、懐かしさがこみ上げてきました。





ニューヨーク④いよいよジャズ Viaggio a New York






いよいよ史上最強のハリケーン「マイケル」が上陸、予報ではまる一日雨とのこと。こんな日は美術館に限る!と、セントラル・パークを突っ切ってメトロポリタン美術館に行くことにしました。道すがらサラベスが気になって・・やはりやり過ごすことはできずにリコッタ・パンケーキ。美味でした。



セントラル・パーク、とにかく広い!そして静か。行けども行けどもメトロポリタン美術館は現れず、かなりの距離を歩きました。開館時刻前に間に合ったと思ったらすでに長蛇の列が・・。半日はかかるといわれていたので覚悟していきましたが、ん?意外に早くお昼には観終わってしまいました。



この日の夜は、お待ちかねのジャズ。夕飯はホテルの近くのお蕎麦屋ですませ、いざ!




実は、コルトレーンの世界的な研究家&ジャズ・ジャーナリストの藤岡さんが偶然にもこの時期ニューヨークにおられることがわかり、初めてのニューヨークでジャズをご一緒させていただけるとのこと、なんという幸運、奇遇!以前、イタリアのウンブリア・ジャズでご一緒させていただき、大阪のコルトレーン・ハウスにも案内していただき、お世話になりっぱなし。

今回の藤岡さんのお勧めはジャズ・スタンダード、「先に行って並んどって~」ということだったので早めに出かけたものの、生憎の土砂降りで焦って57thの舗道のグリッドで滑って転ぶわ、地下鉄の駅を見失うわ・・、でも、幸い大事にはいたらず、やれやれ。

「絶対に遅れるわけにはいかん!」とタクシーに飛び乗りましたが、雨のマンハッタンの渋滞は半端なく、かろうじて間に合った感じ。しばらくして藤岡さんのご登場です。泣く子も黙る「顔パス」でうちら二人の席も確保していただき、しかも、かぶりつき。この日の演奏は下調べの段階でも狙っていたので、本当に嬉しい限りです。



とにかく、筋金入りの本場もんのジャズが聴けて感無量。演奏後は藤岡さんにヴィレッジ・ヴァンガードに案内していただき、その近くのメッズロウとスモールズにも連れて行っていただきました!





ニューヨーク③ グリニッジ・ヴィレッジとソーホー Viaggio a New York







ニューヨーク3日目にしてようやく地下鉄の初乗り。目的地はグリニッジ・ヴィレッジです。

地図を見るとマンハッタンの道路はきっちり碁盤の目状に走っていますが、グリニッジ・ヴィレッジだけは斜めにずれています。都市計画が始まる前からの古い形のままで保存されているのだそう。

クリストファー通り/シェリダン・スクェア駅を出て右も左もわからずおたおたしていたら、親切なおじさんが声をかけてくれ、プライド・ウィークの舞台となったレインボーカラーの横断歩道(まだうっすらと色が残っていました)やゲイ・コミュニティのストーン・ウォール・インのことを教えてくれました。













有名なジャズ・クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードはこの駅のすぐ近く。

落ち着いた雰囲気の朝のワシントン・スクェア。ブルーノートもこのあたりにあります。

ジャズといえば、ブエノス時代には夜な夜なジャズを聴きに出かけたものです。家の近くに何軒かあったのでつい・・。いつかはヴィレッジ・ヴァンガードでと思っていたので、近くまで来ただけでも胸が躍ります。







お洒落なお店が建ち並ぶというソーホーにも足を運んでみました。どこかに似ている・・そう、ブエノス・アイレスのパレルモ地区!やはり新進アーチストのお店が集まるところで店構えとか道路の感じとかそっくりです!











なにげにぶらりと入ったカフェ・ファネッリは調べてみたら古くからある老舗。内装もむかしのままで雰囲気がありました。









午後はソーホーから一気にセントラル・パークに戻り、レキシントン・アヴェニューとパーク・アヴェニューを探索。この日は朝から本当によく歩きました。

夜はホテル近くのインド料理ベンガル・タイガーにチャレンジ。ここは安くて美味しくてお勧めです。

 



ニューヨーク② まずは5番街 Viaggio a New York






前代未聞超大級ハリケーン「マイケル」が接近していてニューヨークもお天気は10月にしては気温も湿度も高く、半袖で出かけるられるほどでした。時差もあって朝8時にはもう外出です。まずは5番街へ!


世界中どこも目抜き通りは同じような感じになってしまいましたが、もとはといえばここが原型なのかな。ロックフェラー・センターのあたりは富と栄光その他もろもろが織りなす独特なアトモスフィアがありますね。お馴染みのスケート・リンクもオープンしていました。

ニューヨーク市立図書館の脇にあるメゾン・カイザー(東京でもお世話になっている)に立ち寄り朝食。焼きたてのクロワッサンの美味しいこと!このお店はニューヨークでも大人気のようで行列ができていました。

ニューヨークではショッピングも楽しみのひとつ、デパートやお店を物色しながらぶらぶら。そして、お昼はヘルズ・キッチン地区のシティ・キッチンへ。こうした手軽なフード・コートが充実していて嬉しい。

その夜は、NY在住の従妹のお嬢さんと何十年ぶりかの再会を果たしました。実は、遠い遠いむかし、イタリアで家族ぐるみで会ったことがあるのですが、あまりに遠すぎて次男も彼女もまったく覚えていない!コリアン・タウンに案内していただき、もう気分はニューヨーカー(笑)異文化が交錯するなかで逞しく生き抜いている若者たちの発する「多文化すなわち無文化ともいえるよね」という言葉が印象に残りました。





ニューヨーク① 初めてのニューヨーク  Viaggio a New York






恒例の次男と行く夏の旅、今年はニューヨークに決定!本当は三泊くらいでヨーロッパ圏内を考えていました(コペンハーゲンかリスボンあたり)が、とうとう子どものころからずっと憧れつつどういうわけかこの歳になるまで訪れることのなかったニューヨークに決まりました。ちなみに、次男は高校時代に国連のイベントで訪れたことがあるので今回は二度目。

ニューヨークに詳しい先輩情報のおかげで緻密なプランも立てることができ、いざ!(張り切りすぎたのか出発前日に胃腸炎でお腹を壊し・・でもなんとか出発できました・・)


宿は地下鉄の駅がたくさんあって便利なセントラル・パークの南。「なにせ初めて」なのでこういう場所がいちばんかと。

フリーWi-Fiがいたるところにあるとは聞いていたけれど、これも「なにせ初めて」なので緊急の場合に備えてローカルのSIMを購入。短期滞在にはとっても便利。

到着日は折しもコロンブスの記念日(10月の第2月曜日)、5番街で祝賀パレードがあったためマンハッタンは交通規制が敷かれ大渋滞、空港からタクシーで1時間半以上かかりました。超過料金もしっかり。ホテルのチェックインではカードでトラブり、ま、いろいろとありましたが、なんとか部屋に上がれました。

初日は旅の疲れもあってホテル近辺を偵察、タイムズ・スクェアのメキシカン”Dos Caminos”で腹ごしらえをしました。うん、うまい!