2018年12月19日

東京乗馬倶楽部  Tokyo Riding Club 






馬との出会いは夏イタリアで山歩きをしているときのことでした。栗林のなか、馬に乗ったひとたちが目の前を通り過ぎ、それがお伽噺か映画のワンシーンのようですっかり魅了され・・。





でも、イタリアのトレッキング・クラブでは乗り方も手綱の引き方もしっかり教わらずにただ乗っていただけ。「東京で基礎を習ってみよう」という気持ちがじわじわと芽生えてきました。

乗馬歴の長い友だちに相談してみると参宮橋に良いクラブがあるとのこと、そこでレッスンを受けることにしました。

秋も深まる12月半ば、寒空に銀杏の黄色が映えます。かなり冷え込んでいたので体温調整が気がかりでしたが、馬に乗ってしまうと温まって来るものですね。

初日はタマモラッシュというサラブレッド、インストラクターに引いてもらってまずは座り方と姿勢。鐙に乗せた足を30cm後方に引いて座る、ってかなりしんどい(苦笑)お臍から前へ進む、頭は前に出さない、などなど・・・体幹が鍛えられます。



30分の「常歩」を終えると座っているだけなのに身体はホカホカ、普段使わない筋肉を使ったからかも。

2日目はトロと「軽速歩」の練習です。走る馬の上で立ったり座ったり、タイミングが合わないとお尻があたって痛い(涙)内腿はじんじん、鞍にあたって膝も赤くなっていました。友だちが撮影してくれたビデオを見て研究・・「上半身グラグラ、ぶれ過ぎ」


待ち時間にイメージ・トレーニング、真直ぐ立っているように座る。

3日目も「軽速歩」の練習。3日連続とあってはさすがにお尻が痛かろうと(思われたのかどうかはわかりませんが)インストラクターの方が良い鞍に替えて下さったとのこと(嬉涙)




ぶれないように馬の動きと合わせる、これができない・・・。次のレッスンまで姿勢と乗り方を忘れないようにしなければ・・。

生まれてこの方、馬に乗るなんて考えたこともなかったけれど、医療体操やウォーキングの経験を通してようやく心身の準備が整ったということなのかも知れません。乗馬をやっていた友だちの存在も大きい。

近所のお店の屋根に実物大の馬を見つけたときは「へえ~こんなところに馬が!」と素通りしていましたが「乗りに来れば?」と密かに念じられていたのかも・・。














2018年12月1日

丹沢・大山、紅葉狩り Una passeggiata nel foliage autunnale di Oyama・Tanzawa





小春日和の連休明けに丹沢・大山に行って来ました。小田急線のフリーパス(電車、バス、ケーブルのセット)を使って新宿から乗車、伊勢原で降りて、そこからケーブル乗場まではバス。新宿を8時半ごろ出ましたが伊勢原駅のバス停にはすでに長蛇の列が・・。







30分くらいで山麓の大山ケーブル駅に到着、ケーブルに乗るのはそこからさらに15分ほど坂を上ったところです。今回は阿夫利神社下社から見晴台までを歩くことにしました。山頂を目指すのはもう少しトレーニングを積んでからです!

ケーブルに乗るのはほんの6分ほど。紅葉の彩のなか急勾配を上って行きます。










阿夫利神社は歴史の古い由緒ある神社、2015年にはミシュランのグリーン・ガイドが阿夫利神社からの眺望を2つ星に認定しています。





その日は靄がかかっていましたが、遠くに江ノ島が見えました。海が意外に近くてびっくり。

神社でご朱印をいただいた後、見晴台へと向かいます。熊が出たこともあるらしいとか、要注意。










見晴台の美味しい空気を味わってひと休み。お弁当を広げるひとたちで賑わっていました。

帰りは阿夫利神社下社から女坂を大山寺まで歩いて下りることにしましたが、これがまたきつくて膝ががくがく。でも、大山寺の真赤に染まる紅葉は絶景、一見の価値ありです。






ここは丹沢山系の清らかな水で作られるお豆腐が名物、ぜひともお昼にと思いきや、ケーブルを下りたころにはほとんどのお店がすでに閉まっていて(午後1時半過ぎごろ)焦りましたがなんとかありつけました。








2018年10月18日

ニューヨーク⑥世界はひとつ Viaggio a New York






お天気は二日と続かずまたもや曇天、かなり冷え込んでいます。こんな日はまた美術館、ということでMOMAへ。ちなみに金曜日の午後4時から8時は入場無料。ありがたいことにユニクロが払ってくれるそうです。




絵といえば、わたしには、このマンハッタンの57thでギャラリーを営む叔母がいました。幼少からずっと憧れのひとだった叔母、いつかきっとニューヨークに遊びに行こうと思い続けていました。が、どういうわけかヨーロッパの方に目先が向いてしまって・・そうこうしているうちに叔母も他界。


今回の宿泊先は偶然にもギャラリーから目と鼻の先、何度もその前を通りました。叔母といろんな話をしたかったなあ・・彼女はわたしの永遠のアイドルです。


MOMAは印象派が良かったです。さらっと鑑賞し、次はグランド・セントラル・ターミナルへ。プラットホームの数44、1871年開業、世界最大の駅。さすがアメリカ、スケールが違います。東京駅と姉妹提携もしているのだそう。

この古い古い駅舎のフード・コートでランチをしていたら急にワン・ワールド・センターに行きたくなって(新しく更新されたところというのはエネルギーがある)ダウンタウンへ向かいました。

ワン・ワールドの入口前は長蛇の列、でも、比較的スムースに入れました。問題はその後のセキュリティ・チェック。かなり時間がかかります。

今回、フェリーで自由の女神を眺めようか、それともエンパイア・ステートビルにしようか、ロックフェラ―・センターにしようか、迷いましたが、結局ワン・ワールドにして良かった。911の跡地というだけでも考えさせられることは多く、平和の祈りを捧げたいと思いました。
















地上に下りるとそこは白一色。地下鉄の駅に向かって歩いて行くと巨大なドームが待ち受けていました。「オキュルス」というのはラテン語かな、イタリア語だと眼科のことをオクリスタというのできっと目という意味なのでしょう。






天井の透かしからはまっすぐに聳え立つワン・ワールド・センターが見えます。卵とか、母胎とか、そんなもののなかにいるような感じがして、世界はひとつ、ひとつだったしこれからもひとつであり続けるという永遠回帰の物語、オキュリスはその観察者ということでしょうか。

最後の夜は、コロンバス・サークルにあるDizzy's Jazz Clubを予約しました。セントラル・パークの夜景が見渡せる素敵なところです。受付はジャズ・クラブには珍しく朝から開いています。観光客が多いからかも知れません。ちなみに、ここは学割がききます!

雰囲気もお料理も言うことなし、演奏にも期待が膨らみます。が、ん?なんか違うぞ(笑)ギターが歌っちゃって、もちろんそういうのもありだけど、音程ずれてるし。音合わせしてないっぽい。そこに、まさかの踊り子さんの登場!最後はお客さんにチークダンスを躍らせるという宴会のノリ、観光客へのサービスでしょうか?(笑)それでもニューヨーク最後の夜をジャズで満喫することができて大満足です! 






2018年10月17日

ニューヨーク⑤ハリケーン一過、快晴のブルックリン橋 Viaggio a New York






ハリケーンの後は気温が一気に下がるということだったので、橋の上で凍えないように、この日はしっかり着込んで出かけました。地下鉄でブルックリン橋のたもとのシティ・ホール駅まで南下、久しぶりの晴れとあってひとでいっぱいです。





橋の上から見る川もひっくるめてのマンハッタンはいかにもニューヨークっぽく、それまで思い描いていたイメージがまさに再現された感じです。

吊り橋は全長2km弱ですが渡りはじめて下り終わるまでの長さはもっとあったかも。






せっかくなのでお昼はブルックリンでとることにして、地元のひとで賑わうダイナーに入ってみました。マンハッタンとは違う空気感、少しばかりゆったりした気分になれるのは、川ひとつ隔てたから?

帰りはユニオン・スクェアで下りてぶらぶら。ハロウィーンの飾りつけがもうはじまっていて、とても活気のある地区でした。



夜は、バードランドのジャズです。藤岡さんに予約から並び方までご教示いただきもう怖いものなし(笑)電話予約をしておいて早めに出かけました。一番ノリかと思いきや先客あり。それでもかぶりつきの良い席に座らせてもらって大満足!


ブルックリン橋で冷たい風にあたったからかビール一杯(ブルックリン・ラガー、甘くて美味しい!)で睡魔に襲われかけましたが、迫力の演奏でそれも吹っ飛びました。

バードランドといえば、遠いむかしにマンハッタン・トランスファーの歌をよく聴いたもの、懐かしさがこみ上げてきました。





ニューヨーク④いよいよジャズ Viaggio a New York






いよいよ史上最強のハリケーン「マイケル」が上陸、予報ではまる一日雨とのこと。こんな日は美術館に限る!と、セントラル・パークを突っ切ってメトロポリタン美術館に行くことにしました。道すがらサラベスが気になって・・やはりやり過ごすことはできずにリコッタ・パンケーキ。美味でした。



セントラル・パーク、とにかく広い!そして静か。行けども行けどもメトロポリタン美術館は現れず、かなりの距離を歩きました。開館時刻前に間に合ったと思ったらすでに長蛇の列が・・。半日はかかるといわれていたので覚悟していきましたが、ん?意外に早くお昼には観終わってしまいました。



この日の夜は、お待ちかねのジャズ。夕飯はホテルの近くのお蕎麦屋ですませ、いざ!




実は、コルトレーンの世界的な研究家&ジャズ・ジャーナリストの藤岡さんが偶然にもこの時期ニューヨークにおられることがわかり、初めてのニューヨークでジャズをご一緒させていただけるとのこと、なんという幸運、奇遇!以前、イタリアのウンブリア・ジャズでご一緒させていただき、大阪のコルトレーン・ハウスにも案内していただき、お世話になりっぱなし。

今回の藤岡さんのお勧めはジャズ・スタンダード、「先に行って並んどって~」ということだったので早めに出かけたものの、生憎の土砂降りで焦って57thの舗道のグリッドで滑って転ぶわ、地下鉄の駅を見失うわ・・、でも、幸い大事にはいたらず、やれやれ。

「絶対に遅れるわけにはいかん!」とタクシーに飛び乗りましたが、雨のマンハッタンの渋滞は半端なく、かろうじて間に合った感じ。しばらくして藤岡さんのご登場です。泣く子も黙る「顔パス」でうちら二人の席も確保していただき、しかも、かぶりつき。この日の演奏は下調べの段階でも狙っていたので、本当に嬉しい限りです。



とにかく、筋金入りの本場もんのジャズが聴けて感無量。演奏後は藤岡さんにヴィレッジ・ヴァンガードに案内していただき、その近くのメッズロウとスモールズにも連れて行っていただきました!





ニューヨーク③ グリニッジ・ヴィレッジとソーホー Viaggio a New York







ニューヨーク3日目にしてようやく地下鉄の初乗り。目的地はグリニッジ・ヴィレッジです。

地図を見るとマンハッタンの道路はきっちり碁盤の目状に走っていますが、グリニッジ・ヴィレッジだけは斜めにずれています。都市計画が始まる前からの古い形のままで保存されているのだそう。

クリストファー通り/シェリダン・スクェア駅を出て右も左もわからずおたおたしていたら、親切なおじさんが声をかけてくれ、プライド・ウィークの舞台となったレインボーカラーの横断歩道(まだうっすらと色が残っていました)やゲイ・コミュニティのストーン・ウォール・インのことを教えてくれました。













有名なジャズ・クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードはこの駅のすぐ近く。

落ち着いた雰囲気の朝のワシントン・スクェア。ブルーノートもこのあたりにあります。

ジャズといえば、ブエノス時代には夜な夜なジャズを聴きに出かけたものです。家の近くに何軒かあったのでつい・・。いつかはヴィレッジ・ヴァンガードでと思っていたので、近くまで来ただけでも胸が躍ります。







お洒落なお店が建ち並ぶというソーホーにも足を運んでみました。どこかに似ている・・そう、ブエノス・アイレスのパレルモ地区!やはり新進アーチストのお店が集まるところで店構えとか道路の感じとかそっくりです!











なにげにぶらりと入ったカフェ・ファネッリは調べてみたら古くからある老舗。内装もむかしのままで雰囲気がありました。









午後はソーホーから一気にセントラル・パークに戻り、レキシントン・アヴェニューとパーク・アヴェニューを探索。この日は朝から本当によく歩きました。

夜はホテル近くのインド料理ベンガル・タイガーにチャレンジ。ここは安くて美味しくてお勧めです。