馬との出会いは夏イタリアで山歩きをしているときのことでした。栗林のなか、馬に乗ったひとたちが目の前を通り過ぎ、それがお伽噺か映画のワンシーンのようですっかり魅了され・・。
でも、イタリアのトレッキング・クラブでは乗り方も手綱の引き方もしっかり教わらずにただ乗っていただけ。「東京で基礎を習ってみよう」という気持ちがじわじわと芽生えてきました。
乗馬歴の長い友だちに相談してみると参宮橋に良いクラブがあるとのこと、そこでレッスンを受けることにしました。
秋も深まる12月半ば、寒空に銀杏の黄色が映えます。かなり冷え込んでいたので体温調整が気がかりでしたが、馬に乗ってしまうと温まって来るものですね。
初日はタマモラッシュというサラブレッド、インストラクターに引いてもらってまずは座り方と姿勢。鐙に乗せた足を30cm後方に引いて座る、ってかなりしんどい(苦笑)お臍から前へ進む、頭は前に出さない、などなど・・・体幹が鍛えられます。
30分の「常歩」を終えると座っているだけなのに身体はホカホカ、普段使わない筋肉を使ったからかも。
2日目はトロと「軽速歩」の練習です。走る馬の上で立ったり座ったり、タイミングが合わないとお尻があたって痛い(涙)内腿はじんじん、鞍にあたって膝も赤くなっていました。友だちが撮影してくれたビデオを見て研究・・「上半身グラグラ、ぶれ過ぎ」
待ち時間にイメージ・トレーニング、真直ぐ立っているように座る。
3日目も「軽速歩」の練習。3日連続とあってはさすがにお尻が痛かろうと(思われたのかどうかはわかりませんが)インストラクターの方が良い鞍に替えて下さったとのこと(嬉涙)
ぶれないように馬の動きと合わせる、これができない・・・。次のレッスンまで姿勢と乗り方を忘れないようにしなければ・・。
生まれてこの方、馬に乗るなんて考えたこともなかったけれど、医療体操やウォーキングの経験を通してようやく心身の準備が整ったということなのかも知れません。乗馬をやっていた友だちの存在も大きい。
近所のお店の屋根に実物大の馬を見つけたときは「へえ~こんなところに馬が!」と素通りしていましたが「乗りに来れば?」と密かに念じられていたのかも・・。