甥っ子から招待状が届いたのは今年の4月だった。場所はアマルフィ海岸!
さてさて、母はどうしよう・・ひとりで留守番は無理、たとえ1分たりとも無理(数時間息子に預けてお葬式に出席したとき大騒ぎをした!)
6月になればわたしたちは山の家に移動している、そこからアマルフィは車で1時間半ほど。日帰りで行けないことはない。だが、披露宴が終わるのは夜半過ぎ、夜道のドライブはしんどい・・・。
母を置いていくとしたらローマから息子たちに来てもらうしかないのだが・・、少なくとも一泊できたら・・・と宿屋を探していたら、ミノーリのB&Bに一部屋だけ空きがあった!こんな機会でもなければゆっくりアマルフィ観光などできない、ということで、なるようになれとばかりに二泊予約してしまった😅
その週は、イタリアほぼ全土がサハラの砂塵混じりの熱波に覆われて蒸し暑かった。ローマから息子たちが来るのを待って、顔を見たらすぐに出発する。高速A3でヴィエトリまで行き、海岸線をアマルフィ方向へ戻る。
さっそく友だちお勧めの「サル・デ・リーゾ」というレストランへ夕食に出かける。このお店はもっぱらスイーツが有名、ケーキショップのカフェテラスはお隣に構えている。
翌朝は「サル・デ・リーソ」のケーキショップで朝食を済ませ(カプチーノとブリオッシュとエスプレッソ←朝は2杯はいただく)フェリーでアマルフィに行ってみることにした。
アマルフィ海岸は陸路より海路を利用するのが便利、サレルノからポジターノまで海岸線に点在する港町をつないでフェリーが運航している。アマルフィ~ミノーリはほんの10分、沖からの眺めは、ああ、絶景かな~😍
アマルフィは今回で二度目、前回は夫の同僚の結婚式(ラヴェッロ)の帰り道に立ち寄ったのだが、ドゥォーモ広場の陶器店で買ったハンドペイントのお皿を家に着いたと同時に割ってしまうという苦い思い出がある。なぜか手からするりと滑り落ちてしまったのだ。
今回はハンドペイントのエスプレッソ・カップと母のお土産に手編みのモチーフのバッグを買う。
そういえば、いたるところにマルタ十字があったが、これはもとはというと海洋公国アマルフィの象徴。というのも、マルタ騎士団の名で知られる聖ヨハネ騎士団はアマルフィの商人がエルサレムの聖ヨハネ修道院跡地に病院を設立(巡礼者のための施設や医療活動)したのが始まり。アマルフィ、凄い!
レモン・シャーベットでひと息ついてから、13時のフェリーに間に合うようにラ・ガレアという店でお昼をいただく。チェターラのアンチョビのスパゲッティ、これがまた最高に美味しくて大正解だった。
幸い、午後にはからっとした爽やかな夏空が広がってくれた。
披露宴は隣町のマィヨーリ、断崖絶壁の上にあるホテルの8階、エレベーターを降りるとガラス張りの向こうは一面海が広がり、クルーズ船に乗っているかのような景観。
新郎新婦がモーターボートで接近して海からご挨拶、ドローンが現れたり、打ち上げ花火があったり、盛りだくさん。アペリティフと音楽、心地よい海風、絶景を満喫しながらうとうと・・。
着席は8時、夕食をいただきながら大音量の祝宴は深夜まで続き、ケーキカットは満月をバックに打ち上げ花火とともにという憎い演出・・。ロケーションもさることながら、好奇心旺盛な甥っ子らしい楽しいアイデア満載の結婚式でした!