ブダペストから帰って2週間後、今度はプラハにも行ってしまうという慌ただしさ。いくら近いとはいえブダペストもプラハも初めての土地だし言葉もわからない東欧の国。緊張は否めない。念には念を入れて早めに手配をし、最高の週末旅行に仕上がったブダペスト。これならプラハもきっと上手くいくだろうと思っていた。
プラハはフライトの手配で初っ端から失敗したものの(同じ予約を重複してしまうという凡ミス)、小さな町だし、観光スポットはチェックしたし、クラシックとジャズのコンサートも予約済だし、これなら大丈夫!と思っていた。
プラハにはイタリアはシローロで知り合ったママ友が住んでいる(はず)。すっかりご無沙汰していたが20年ぶりに思い切って連絡してみた。今回は会うことはかなわなかったけれどジモティお勧めのレストランを紹介してもらった。「なにかあったらすぐに連絡してね、旅行中あなたたちのヘルプデスクになってあげる」という嬉しい一言、これなら鬼に金棒だ、と思っていた。
プラハの空港からのルートは59番バスと地下鉄A線(緑色)で、Mustek駅からホテルまでは徒歩2分。チケットはすべてタップ&ゴー、ただ、プラハは30分、90分と、時間制限の切符で、そのあいだならいくらでも乗り換えられる仕組みになっている。半額の割引もちゃんと設定してあるので選択して購入する。しっかり調査済み、完璧な出だし、と思っていた。
Mustek駅から地上に上ると思わずわお~と歓声を上げてしまった。遊歩道のような広場の両脇には前世紀初頭と思われる建物がずらーっと立ち並び、遥か前方正面には威風堂々と国会議事堂のような建物が聳えている。ホテルはこの通りに面していた。繁華街には違いないけれどとにかく歴史を感じる。
チェックインをするとすぐに部屋がもらえた。荷物を置いてまずは両替、予定通りカフェ・ルーブルで昼食。百年ほどの歴史のあるカフェで建物もそのまま、中は広々として、ギャルソンが忙しなく動いている。気取った雰囲気はなく観光客よりジモティの方が多そうで賑やかだった。歩いていても、こんなカフェがいくつもあるのには驚く。
続いて息子が子供の頃から熱中していたレゴの博物館を見学。いわゆる歴代商品の展示だけれど、昔を思い出して懐かしかった。息子はそのうち市販の箱入りセットでは物足りなくなり、パーツを個々に注文して作っていたけれど、やがてレゴを卒業、コンピューター作りに移っていった。
ホテルでひと休みしてから早めに20時から始まるミラー・チャペルの室内楽に出かける。旧市街方向へ歩き出して、またもや歓声、とにかく街並みが古くてパリのよう。スメタナ・ホールのある新市役所ですら14世紀という古さだが現役でバリバリに使用されている。1階は右手がレストランのホール、左手はカフェのホール、一度はだれでも入ってみたくなるような。
有名な天文時計台広場に出ると、怒涛のような人、人、人、ここは観光客ラッシュ。ビアホールのテラスがズラリと並び、ここでは水より安いといわれるビールを楽しむ人たちでいっぱい。
友人お勧めのレストランV Zatisiはそこから歩いて数分、21時過ぎに予約をしておいた。
オーナーのトムさんが注文を取りに来たときの言葉が、
「How can we make you happy?」
なんかいいなあ。
美味しいワインと絶品のお料理、プラハの旧市街の夜は静寂に包まれていた。
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