2016年11月27日

能 「無明怨炎 満次郎の会」 Teatro Noh, "Dojoji"







ずっと行きたいと思いつつも機会を逃していた能、とうとう鑑賞することができました。このお誘いがあってからというものの、待ち遠しくて、待ち遠しくて・・。

会場では、お番茶と釣鐘饅頭が振舞われていました。三時間半の長丁場、歌舞伎なら幕間にお弁当ということもありますが、能はそういうことでもないらしく、その代わりにお茶とお菓子が振舞われるのでしょうか。

とにかくはじめてなので、見ること聞くことすべてが目新しい。



今回の公演は、宝生流辰巳満次郎さんの『道成寺』。構成は、

絵解き 道成寺縁起 
長唄 京鹿子娘道成寺
一調 玉之段
仕舞 求塚 
能  道成寺

舞台を細かく観察していると、決まりごとが少しずつわかってきます。無駄を極限まで省いていった芸術、ごくごく僅かな動きにも意味があるのでしょうから、ひとつも見落とすことができません。

能では、白拍子のまったく動かない場面(これがかなり長い時間続く)に一瞬怯みそうになりつつも、なんとか持ち堪えることができました。これは、観ている側にも忍耐力が必要ですね。



この美しい調和の世界を体感するために、次回は来年の帰国を待たなくてはなりませんが、今からすでに楽しみです。






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