最終日はシミエの丘にあるマチス美術館とシャガール美術館を目指しました。ギャラリー・ラファイエットの裏から出ている15番バスで先ずはシミエの丘へ。フランシスコ修道会の隣の庭からは港とべ・デ・ザンジュ(天使の湾)が見下ろせます。庭造りがどこかイタリアとは違って、印象派の影響なのかなあ、いや、こういう庭だから印象派の絵があんな風になるんだね、きっと。
マチスの美術館は、近代建築が増設されてびっくりするほど立派になっていました。以前は赤い家だけだった。30年も経てば当たり前か・・。ただ、スペースの割にはマチスの作品点数が少なくて残念。
とりあえず、お目当ての『Fenêtre à Tahiti』と『Nature morte aux grenades』を観ることができて良かったです。
シミエのローマ遺跡はあえて見学しませんでした。ローマでいつも観てるし(笑)よって考古学博物館もパス。15番のバスで丘を下ってシャガール美術館へ。
30年前、学生時代、アパルトマンからも頑張れば歩けるところにあったので、よく足を運びました。ここにあるMessages BibliquesとLe Cantique des Cantiquesは、ずっと瞼に焼きついていました。とにかく、シャガールは大好きです。ちなみに、フランスでは生きているあいだに国立美術館が建てられたのはシャガールだけなのだとか。
マチスとシャガールを観て大満足で丘を下り、最後のお昼は、またあのラ・メレンダに行くことに。運よく二席空いていました。Fiori di zucca(ズッキーニの花)の天ぷらとリコッタとルーコラのサラダ、ドーブ(肉の煮込み)、イチジクのコンポート、どれもとても美味しくいただきました。
今回のニースは記憶をたどるような旅でした。当時、紺碧の海を見ながら、いつかまたここに戻って来たいと強く思ったのに、あれから30年が過ぎてしまいました。お世話になった方々がいまでもお元気でいらっしゃることを祈りつつ。
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