2019年7月24日

還暦祝いは北欧・バルト海クルーズに引き続きロンドンも ④






7月3日快晴、ロンドン最終日

この日、わたしの帰りの便は午後5時、友だちは20時。空港へのアクセスを2人一緒にするかどうか議論になりました。

彼女はまる1日ロンドンで遊ぶ時間があるわけです。数時間空港で潰すのはもったいない・・・。

ホテルから空港までひとりの場合、

1)ミニ・キャブ
2)パディントン駅までタクシー、そこからヒースロー・エキスプレス
3)地下鉄

という3種類の選択肢がありますが、重い荷物を転がしながら電車での移動は危険(ぎっくり腰や転倒、ひったくりに狙われることもなきにしもあらず)なので保険だと思ってわたしは迷わずタクシー。

友だちは最後の最後まで迷っていましたが、とうとう折れて2人で空港へ行くことになりました。というわけで、午前中は目いっぱい動こうということになり、まずはお土産の調達にセルフリッジズ、そして、マークス&スペンサーへ。マークス&スペンサーというのはイーオンみたいなスーパーなんですね。安い!ハロッズあたりじゃ高くて手が出なかったロンドンっぽい赤い缶入りのショートブレッドを5ポンドでゲット!セルフリッジズのチョコレート売場も充実していて素晴らしいです!

その後、近くにある貴族の館と称される「ウォーレス・コレクション」へ。

前庭には日光浴をする若者がいっぱい。お天気の良い日が少ないからなのか、わずかな時間も惜しんで陽にあたろうとしているような気がします。そういえば、この旅のあいだ、一度も雨に降られなかったけれど、イギリスでこんなにお天気が良いのは珍しいのではないでしょうか。ヨーロッパ本土はこの期間中、灼熱地獄、パリでは警告が出るほどだったとか。


ウォーレス・コレクションはあまり知られていない博物館かも知れませんが、これだけの収蔵品、英国の底力を感じます。







そして、ここも中庭にガラス張りの天井で光がたくさん入る素敵なカフェテリアがあって、お昼はそこで軽くケーキと紅茶をいただきました。




これで20日間のクルーズとロンドンの旅も終わりです。ふと、気づいたこと。変形性指関節炎が気のせいか治まっている!家事から解放されていたせいでしょうか・・最善の治療薬は旅ですね!












還暦祝いは北欧・バルト海クルーズに引き続きロンドンも ③






7月2日快晴、ロンドン3日目

この日は、正午にエガートン・ハウスのアフタヌーン・ティー、夕方からミュージカル。エガートンに行く前にヴィクトリア・アルバート博物館に行ってみることにしました。

ここがまた半端なく広くて歩くと全長13kmになるのだそう。大英帝国の栄光とお宝の数々が収集され、これはもう一度ゆっくりと鑑賞したいと思いました。





 


ここで見逃せないのが「V&Aカフェ」。「ギャンブル・ルーム」「モリス・ルーム」「ポインター・ルーム」の3つのカフェがひとつになったダイニングです。中庭もとても素敵です。一日ゆっくり過ごすには最適の場所。





さて、今回のロンドンで楽しみにしていたエガートン・ハウスのアフタヌーン・ティー。もっと大きなホテルかと思ったら小ぢんまりしています。でも、このあたりは、先日のパブにも近く、ロンドンでは最高級住宅地。このハウスも5星です。



中に入ると窓際の特等席に案内され、丁寧にアフタヌーン・ティーのサービスの手順が説明されます。5星とはいえ、みなさんとても気さくです。3段プレートのサンドイッチからスコーン、スイーツまで2種類のお茶を選べます。



いくらランチ代わりとはいえとても食べきれない量です。ゆったりと2時間以上かけて楽しんで、ちょっと恥ずかしかったけれど、スコーンとチョコレートケーキを持ち帰れないか聞いてみると、まったく問題なく包んでいただけました。




その後はメリルボーン・ハイ・ストリートへ。地下鉄ボンド・ストリート駅で降りて北へ歩きます。パブやレストランも多いけれど落ち着いたお洒落な佇まい。リージェンツ・パークに向かって歩いていくとメリルボーン・ロードに突き当たります。ここまで来たらカムデン地区にも行ってみようということになりました。



うっかりバスを降りるタイミングを逸して行き過ぎたところは、ちょうどリージェンツ運河沿いビール工場のあるカムデン・ロック。ロックというのは運河の閘門のことで、リージェンツ運河にはいくつかあるみたいです。しばらく歩いてあたりを見渡すと、そこはどこからこんなに!と思うほどいきなり十代の若者の群れが!まるで原宿。道の両脇には派手な外観のお店が建ち並び、パンク、ロックを彷彿させます。



ビア・ガーデンも露店もひとでいっぱい。少しだけ散策して雰囲気を味わい、バスでピカデリーに戻りました。















ミュージカル開演まではまだ時間があったけれど、アフタヌーンティーでお持ち帰りしたスコーンで腹ごしらえも悪くない、プリンス・エドワード・シアターのテラスに陣取って貪る。

このあたり、ニューヨークのブロードウェーと同じように劇場がたくさんあって、今回わたしはミュージカルは初体験だけれど、これを機にマイ・ブームの到来かも知れません。友だちはすでにあちこちで観劇していて、それでもやはりロンドンは本場、観て損することは絶対にないと。




シアターは想像していたよりうんと大きくて、その前から二列目、端っこでしたがものすごい距離感です。額の汗もしっかり見えてしまうほど。すぐ下でオーケストラが生演奏しているのも隙間から見えちゃうし、衣装や舞台装置も素晴らしい!そして、歌と踊りも圧倒的。ロンドン(NYでも)に来たらミュージカルは絶対に外せない!








還暦祝いは北欧・バルト海クルーズに引き続きロンドンも ②






7月1日快晴、ロンドン2日目

ロンドン2日目は、テート・モダン→コヴェント・ガーデン→ハロッヅ→パブというコース。今回、だれもが勧めてくれた高層ビル「シャード」はパスして、その代わりに展望台のあるテート・モダンに行くことにしました。



地下鉄でサザーク駅まで行き、そこからは徒歩。テムズ川沿いのその建物はレンガ作りで、近辺のお店もとてもお洒落。





近代アートはあまり馴染みがありませんが、時代背景を知っているという点ではわかりやすいし共感できます。吹き抜けの館内はそれ自体がアートそのもの。もともと火力発電所をリフォームして美術館にしたものなのだとか。








テムズ川側は展望台デッキになっていて、その景色は格別です。お向かいのセントポール大聖堂へは歩行者専用のミレニアム橋で渡れるようになっています。そこからの景色も素晴らしい。









そこからコヴェント・ガーデンへ出てお昼の予定。たまたま歩いたフリーク通りがいかにもロンドンらしい(といっても映画やTVのイメージですが)。テンプル寺院や王立裁判所のあたりに紅茶のトワイニングスの本店を見つけました。あの老舗の発祥の地がここ。























コヴェント・ガーデンは一大商業地区、広くてひともたくさんいます。ランチに選んだのはご当地パイ専門店、メーンストリートにあるいかにも観光客に人気のありそうなお店、たくさんひとが並んでいます。ノンアルコール・ビールとシェパード・パイをひとつシェアしました。このパイが実に美味しかった!





お昼の後はパブのあるハロッズ方面へ移動。デパートといえばデパ地下、網羅してからティー・ルームでひと休みです。ロンドンに来てから紅茶を飲む機会が断然増えましたが、問題は、15分おきくらいにお手洗いに行きたくなるということ。これまでにない経験です。本場のお茶だからか淹れ方が違うのか、膀胱が刺激されてとにかく近い。デトックス効果?


ハイド・パークにも行って時間を潰しました。大都会のなかこれだけ広大な敷地に緑があるとほっとします。

お勧めのパブ「グルナディア」は各国大使館地区の奥まったところにあります。袋小路になっていて迷いそうでしたが、ここで携帯ナビの出番。この地区はいかにもお洒落で高級感が漂います。ブエノス・アイレスのパレルモ・チコにそっくり。

パブは遠目からすぐにわかりました。近所の大使館の職員でしょうか、しゃきっとしたいでたちのひとたちがビールを片手にお喋りしています。わたしたちは奥の小さな部屋に通されました。接客はいたって丁寧で感じが良かったです。オーダーはフィッシュ・アンド・チップスと生ビール。今度はノンアルコールではなく。














クルーズのあいだもフィッシュ・アンド・チップスを食べるチャンスはあったけれど、本場のロンドンまでとっておきました。そして、これが大正解だった!カリッカリの衣にポテトとマッシュ・グリーンピース添え。一皿のポーションで十分2人分いけます。かつてのパブは有色人種は入り口を別にしていたとか、門前払いされたとか聞きましたが、そういう時代は終わったのでしょうね。ここも観光客で賑わっていました。