「還暦祝いに豪華客船の旅はどうかな?」
大学時代の友だちとこんな話が持ち上がったのは2018年の夏のことでした。彼女はクルーズを何度も経験しているエキスパート、彼女に着いて行けば間違いない、と大船に乗った気分のわたし。
4人くらいだとちょうどいいんだけどね、と人員募集したところ、還暦を迎えたばかりの方が加わることになりました。
とにかく2人とも英語が堪能、「鬼に金棒」とはこのことです。
ところが、この2月、思いもかけず兄が突然亡くなり、わたしの目の前には「実家の家じまい」という大きな厚い壁が立ちはだかったのでした。もしかするとクルーズを諦めなければならないかも・・・。
それからの3ヶ月半、それをどうやって乗り切って来たのか・・火事場の馬鹿力だったのか・・とにかく出発に漕ぎつくことが出来ました。
乗船地までの移動は各自負担です。それぞれ違う航空会社だったので待ち合わせはヒースローのホテルです。
ヒースロー初めてのわたしにとってここがいちばんの難関でした。ホテルまではタクシー以外にないだろうと思っていましたが、
「バスの方が安いんだからバスで行け」とまさかの乗車拒否。
そこで反論する勇気も英語力もなく、すごすごとバス停に移動、運転手の言ってること半分くらいしか解らないまま乗ってしまったけれど、乗り継いで無事にホテルに到着。バスの料金はコンタクトレスのクレジット・カードで、これは事前に調べておいたのでうまくいきました。
すでに到着していた友だち談。
「予約通りの部屋じゃなかったから1時間バトルしたわよ!」
希望の部屋をきっちりと準備させ、お詫びのドリンク券まで獲得、素晴らしい!英語ができないとつい泣き寝入りしてしまいがち。でもここで負けないのが還暦女子。
いよいよ翌朝はサウサンプトンへ移動です。
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