2019年7月24日

還暦祝いは北欧・バルト海クルーズ ⑨






6月25日快晴、サンクトペテルブルグ2日目

2日目はハード・スケジュールだから7時半には出発するとガイドさんに念を押されていました。みんな張り切って早起きしたようです。

この日は目いっぱい。「ユスポフ宮殿」(怪僧ラスプーチンが暗殺された貴族の館)→運河クルーズ→「血の上の救世主教会」→「エルミタージュ美術館」


静かな朝のサンクトペテルブルク、まだ人気もなく、運河に面した「ユスポフ宮殿」に到着したのは8時半ごろ。ここは、ピョートル大帝やエカテリーナの宮殿のような煌びやかなバロック装飾ではなく、歴史と伝統の重みのある落ち着いた感じの貴族の館でした。










この館の地下室ではあの怪僧ラスプーチンの暗殺計画が練られたのだとか。そのようすが蝋人形で再現してありました。ちょっと不気味。館内には劇場まであります。そして、数々の芸術作品も。


















彫刻家カノーヴァの『エロスとプシケ』ももとはこの家にあったもので、現在はエルミタージュに収蔵されています。政府に没収された数々のコレクションの写真が残されていました。














ラスプーチンの遺体があがった向かいの運河をフェリーで周遊した後は、同じクルーズの他のグループと合流してお昼ご飯。ロシア風サラダとビーフ・ストロガノフ、本場のお味に舌鼓。



いよいよ世界遺産のエルミタージュだ!とみんなが期待に胸を膨らませてバスに乗ると、またエルミタージュの前を素通りしてしまいました。そして、「血の上の救世主教会」へ。


その前には観光客の群れで身動きできない状態。もしかすると、エルミタージュより人気のスポットなのかも。ネギ坊主のような外観も中のモザイクもピョートル大帝の西欧建築とは異なりロシア独特、とてもエキゾチックです。





午後2時を過ぎてようやくエルミタージュ見学の順番が回って来ました。クルーズのグループが3つ一緒になだれ込みます。一般の見学客ですでにいっぱいのところ、わたしたちが押し寄せるととんでもないことになりそうですが、そこは怯むことなく、ガイドさんたちはプラカードを手に前進あるのみ。


なにがなんだかわからないまま、ひとの波に押されてバロック様式の豪華絢爛な「大使の階段」を上り、「黄金の孔雀のからくり時計」や有名どころ(レンブラントやルーベンス、ヴァン・ダイクなどなど)の絵画の前でちょこっと立ちどまります。


























じっくり見学するには一週間はかかるといわれるエルミタージュ、ダ・ヴィンチの『リッタの聖母』だけはしっかり目に焼きつけましたが、『ブノワの聖母』は貸出中、とにかく駆け足、あっというまに終わってしまいました。




エルミタージュは隠れ家という意味ですが、女帝エカテリーナの隠れ家にコレクションを展示したのがそもそもの始まりなのだそう。

もはや隠れ家と呼ぶにはあまりにも巨大になってしまいましたが。










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